2010年を迎えましたが、みなさまお元気にお過ごしでしょうか。経済の先行きが見えない日々。仕事のない中小企業だけではなく、高卒・大卒の若者の就職も厳しく、若者や未来に希望が与えられない日本から早く立ち直りたいと強く思う毎日です。
さて、そのなかで今年の成人式が行われました。20歳の若者たちであふれかえる産業プラザでは、式典の区長や議長の挨拶が私語でかき消される光景が今年も続きました。確かにおしゃべりにかき消され、誰のための成人式なの?と思う場面もありましたが、二十歳のこれからには喜びだけではなく、様々な試練も待ち受けています。
谷川俊太郎さんは「成人の日に」の詩で、20歳の若者だけではなく、二十歳をとうに過ぎた私たちにも語りかけています。
成人の日に 谷川俊太郎
人間とは常に人間になりつつある存在だ かつて教えられたその言葉が
しこりのように胸の奥に残っている
成人とは人に成ること もしそうなら
私たちはみな日々成人の日を生きている
完全な人間はどこにもいない
人間とは何かを知りつくしている者もいない
だからみな問いかけるのだ
人間とはいったい何かを
そしてみな答えているのだ その問いに
毎日のささやかな行動で
人は人を傷つける 人は人を慰める
人は人を怖れ 人は人を求める
子どもとおとなの区別がどこにあるのか
子どもは生まれでたそのときから小さなおとな
おとなは一生大きな子ども
どんな美しい記念の晴着も
どんな華やかなお祝いの花束も
それだけではきみをおとなにはしてくれない
他人のうちに自分と同じ美しさをみとめ
自分のうちに他人と同じ醜さをみとめ
でき上がったどんな権威にもしばられず
流れ動く多数の意見にまどわされず
とらわれぬ子どもの魂で
いまあるものを組み なおしつくりかえる
それこそがおとなの始まり
永遠に終らないおとなへの出発点
人間が人間になりつづけるための
苦しみと喜びの方法論だ
できあがった権威にしばられない若者、127万人の新成人が、きっと日本の再建の力になってくれるに違いない。
2010年、千里を駆ける虎のようにはいきませんが、私も確かな一歩を積み重ねていきたい。