釜が崎から見えてくる日本の姿・・・・NO1

2009.07.27

 議会を変えようと活動している全国の地方議員会議を、今年は 大阪西成区・釜が崎で開催し「人権・貧困・平和」を語り合った。

 西成区・あいリン地区の話は聞いたことはあったが、実際自分の目で確かめ、改めて日本の政治を考えずにはいられなかった。住んでいる方の97%が一人暮らしの男性、しかも高齢にないりつつある。その理由は住宅政策の結果だった。まちを歩けば、簡易宿泊所があちこちに残る。しかも寝るだけのスペースの宿泊所である。

上の写真は、一人一畳の簡易宿泊所。一日500円程度の宿泊料だという。こうした建物があちこちに建設された。これでは、家族と一緒には暮らせない。徐々に女性・子どもは他の地域へ移り住んだと言う。

今では、ここで暮らす人々の生活改善・健康を考え、シェルターが建設されていた。

1階だけで100人宿泊できるシェルターには、二段ベッドに毛布とタオルケットが用意されていた。屋外にはシャワー室が並ぶ。結核の罹患率が日本で一番高く、清潔に暮らせる環境作りにとりくんでた。ここはNPOが管理・運営している。

早朝5時。仕事を求めてこの労働福祉センターにたくさんの労働者が集まってい来る。あまりの巨大な施設に驚いた。国も大阪府もここに多くの失業者がいることを十分に把握した上で、こうした巨大な施設を作ってきたのだ。労働者を選んでそれぞれの作業現場へ連れて行くという。

 本来、失業者への根本的な対策をとることが必要ではないのか。でも、あいりん地区に多くの失業者を常態化させ、日本全国で公共事業などが行われればここからバスで現場へ連れて行き、宿泊しながら作業をし、建設が終わればまた戻ってくるという。近年では、中部国際空港の建設などが大きな事業だったという。

 めっきり仕事が減ってきているので、NPOが大阪府などから受託した事業を展開したりしていた。丁度5時頃、仕事を終えて戻ってきた労働者が「5300円」が入った封筒をもらい、それぞれの宿舎へと散って行った。

 

自動販売機のお茶などは殆ど50円から60円ほどの値段。通常110円の飲み物が、実はこの価格でも採算がとれるのだ。

 「花いっぱいプロジェクト」はNPOが行っている。かつて、尿の臭いが鼻を突いていたというが、今では、毎日のように消毒、そして花を植えて環境美化に取り組んでいる。このまちに降り立って「何の臭いだろう」と思ったのは、消毒液のにおいだったのだ。こうした仕事もNPOが行い、仕事をあっせんしている。 かつてのあいりん地区ではダメだと衛生に取り組んできた結果だ。

NPOリサイクルプラザが行っている放置自転車リサイクル事業。壊れてところを修理して、全部ペンキを塗りなおし、新品同様に作りかえて販売している。一台5000円。

ここで仕事を覚え、自立した労働者は、アパートを借りて生活している。

 年配の人ほど「仕事がしたい」と意欲的だと教えられた。とび職であったり、それぞれ技術を持っている年配の方が多い。だから「生活保護を受けずに働く」という人も多いと言うのだ。 

仕事は、人間を育て支えてくれる。

 

| 議会・活動報告 |