糀谷夜間中学校 卒業式

2011.03.18

 17日夜、糀谷夜間中学校の卒業式がありました。去年もたくさんの感動をもらいましたが、今年も様々な国籍の生徒ひとり一人の別れの言葉から感動をもらいました。働きながら夜間中学校へ通い続けた生徒たちは、年齢、国籍を超えた友情を育ててきた様子を語ってくれました。

 今年は14名の卒業生が旅立ちました。70歳を超えるかと思われる中国から来た女性は、一生懸命学んだ日本語で、先生や同級生に励まされた思いを涙ながらに語っていました。在校中に夫を亡くしたそうです。その時もどんなに励まされたかと素直に語っていました。

 また、何らかの事情でこの夜間中学校の生徒となった若者は、自分よりはるかに年上の同級生から、人生の時間を大切に生きることを学んだを話していました。そして、みんなこの仲間たち、先生との別れを惜しんでいました。

東京都は、夜間中学校を減らしていますが、ここでの学びが人生の再出発になっていること、学校に行けなくなった若者も、夜間中学校での日々が、新たな旅立ちを後押していることを考えるとき、これからも守り続けていかなければなりません。

 特に、夜間中学校での日本語の授業が確保されなければ、他の教科の学びにも左右されるので国語など日本語を指導できる先生が必要とされています。

 地震の支援に、世界中から多くの方々がきています。国籍を超えて、国境を越えてつながり、危機を乗り越えていきましょう。

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待機児解消と施設建設

2011.02.05

 大田区は、毎年増加する待機児解消のために、利用定員を増やしてきたが、保育・子育ての問題は、国・自治体をあげて取り組むべき優先課題です。ただ、増え続ける待機児を解消するために、どんなところにでも建設してもいいとは思いません。やはり、子どもたちが一日10時間も暮らす保育園は、いい環境でありたいものだし、そこで働く保育士の方にも働きやすい環境を提供していきたい。 

 2011年度の待機児がこれから発表されますが、利用枠を拡大してもまだまだ待機児が増えていくことが十分に予想されます。そして、次々と事業者も参入してくることも予測されますが、十分議論して、安心の保育を提供できるようにしていきたいものです。

 さて、私は先日、私立認可保育園の建設現場を訪れましたが、「現場をつぶさに見て、行政に意見を述べることが私たち議員の仕事」と、再認識させられました。委員会での説明や議論と、現場を見たうえでの議論では、目で見て、耳で聞き、五感で感じる違いもあったからです。 

 区立保育園であれば私たちは保育園の建設図面を委員会資料として見てきましたが、私立認可園などであれば委員会でも資料提供はなされません。しかし、区長決定で補助金を交付する施設については、資料を求めて、意見を述べていかなければならないと感じました。 また、既存建物を改築して新たに保育園として活用されるものについては、課題が多くあります。古い建物では、バリアフリー法などの基準を満たしていない建物が多く、保育の環境整備には、多くの対処が求められると思います。

 さて、建築確認申請は、今は区役所外の検査機関でなされるため、施設建設後の検査も区の窓口でなくてもいいのです。東京都の審査も、大田区の審査も、民間の検査を受けて基準が満たされていれば、補助金は交付されるのでしょう。

 しかし、せめて補助金を交付して建設される施設については、大田区の建築審査課の審査を受けるなど決まりを設けて、「補助金も出すが口も出す」ような仕組みを細やかに作っていかなければと思います。

 そして、待機児解消に向けて、子ども育成部だけではなく、経営管理部なども含めて大田区全体のビジョン、施設整備を抜本的に考えなければ、まちづくりは叶いません。 

 「住」とは、「人が主」と書きます。それは、まさに人間の命を守る場所です。それを面で考える時代が、まったなしで押し寄せています。

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発達障害児の通級と送迎

2010.11.21

 第3回定例区議会で「発達障害児の送迎に関する陳情」が、全会一致で採択された。

 通級児童は、保護者の送迎が原則だが、家庭の事情で必ずしも保護者が送迎できないこともある。そのため、「児童の状態を相談しながら、一人で通うこともできるようにすること」、或いは、「保護者が病気等で送迎できないときには送迎支援を受けることができるようにすること」の2点を認めて欲しいという内容の陳情が提出されたが、子ども文教委員会で議論され、採択されたのである。

 それからひと月後の11月17日、教育委員会の定例会を傍聴していたら、この陳情に関する報告があった。

「教育長決定で、実施する」とのこと。保護者がずっと待ち望んできた事案だが、決断と取り組みの速さに驚いた。

 学級担任は、クラスの子どもの無事を心配するから、「一人で通級しても大丈夫だろうか」という議論が、学校現場全体にあったのではないかと思う。でも、1年、2年と通いなれ、独り立ちしていく児童の様子を見ていると、そこに信頼も生まれてくる。教育委員会と学校現場が議論を経ての結論だと思うが、やがて大人になり、社会の荒波にもまれながら生きていかなければならない子どもたちだが、一歩を踏み出すことになるだろう。

 北海道大学付属子ども発達臨床研修センター所長の田中康雄先生は暖かい語り口で話してくれた。

「発達障害とは生活障害である。子どもは、自らの発達障害に困っているのではない。思うようにいかないことに悩んでいるのだ」と。

「大人や社会は、発達障害の子どもたちを支援すること。支援とは、育ちを見続けることだ」と。

そして「支援する組織形態は、しなやかで即興的で、かつ柔軟で流動的な協働が求められる」と。

 超多忙な田中先生の9月18日の講演を池上会館で実現させたのは、区内の保護者の方々。その思いが、子どもたちの育ちを支えてきたのだと、思い起こされる。

 発達障害児が楽しく生活していくために、地域の暖かい触れ合いが大切だ。

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夜間中学は語る・・・研究発表会から

2010.02.26

 世田谷区立三宿中学校で東京都内の夜間中学校の研究発表会が開催され、参加してきました。三宿中学校は統廃合によって6年前に開校した大きな学校で、都内で最も多くの夜間中学生が通学しています。

 さて、夜間中学では、言葉の壁を持つ生徒を前に、授業に工夫を凝らす先生方がたくさんおいでになりました。

それぞれが作製した教材を各学校で共有してがんばろうと語る先生。

視聴覚教材を巧みに使いこなす先生。

生徒の生活や言葉の悩みをどう克服するればいいかと向き合う先生。

熱意が伝わってきました。

 今、都内の夜間中学では、日本の方は勿論のこと、諸外国、特にアジア圏の生徒達が急増しているそうです。日本語の言葉の壁を取り除かない限り授業の理解がなかなか進みませんが、それを支援できるのはまさに自治体の理解と政策です。

 高校進学へもつながるように支える現場で、その鍵を握るのも言葉、日本語教育です。どんな苦労でさえ、人と語り合い乗り越えられることが多々あります。その基礎・基本の習得に力を入れるために、必死に教材の工夫をし、知恵を絞る学校の努力。教育は、実は至って単純な繰り返しです。国語をしっかり身につけたとき、理解の幅は格段に広がり、知る楽しさが膨らみます。

 労働人口が激減すると言われている日本に、アジアからの労働者が増えはじめています。文化の違いを理解しながらも、安心して生活できる環境整備が急務だと感じた研究会でした。

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最後の運動会・・・区立千鳥幼稚園

2008.10.18

 今日は、区立幼稚園最後の運動会。千鳥の庭には、元気なゆり組さんが勢ぞろい。そして、幼稚園OBがまったくのボランティアで始めた、3歳児の午前10時から12までの保育に参加している子どもたちもそろっての運動会。

 子どもの感性を大切にし、子どもたちの創造力を育ててきた区立幼稚園。

                            

祖父母や小学生、そして、保護者と園児たちを見守る方々の出し物も次々と用意されていましたが、クライマックスは、ゆり組さんの「踊り」 隊形も次々と変化させ一人ひとり独自の動きの場面も構成した「レッツゴー!130の★」に惜しみない拍手。

 子ども時代を精一杯生きている姿を見ていられることがうれしく、しかも安心感を与えてもらえる。この現場の姿、この幼児教育のすばらしさが今年度で終わることが残念でならない一日でした。

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