決算委員会から  その2・・教育

2008.10.15
  • 教育 幼児教育センターは、機能しているのか

 区立幼稚園が今年度で全廃になる。こんな区は23区で大田区だけである。私は平成16年第3回定例議会10月8日、「区立幼稚園廃止条例」と「幼児教育センター設置条例」の両方に反対しました。その時も指摘しましたが、区立幼稚園を持たない幼児教育センターで、私立幼稚園と研修や様々な連携などと話されても納得のできるものではありませんでした。そうした意味合いから、幼児教育センターそのものが運営そのものが非常に難しいと考えていました。

 でも、区立幼稚園は来年3月でなくなってしまうのです。

 そこで、保育にかける子も保育にかけない子も含めて、大田区の全ての子どもたちの幼児期の実態調査をすること、その上で新たな政策をと質問いたしました。

 大田区の区立幼稚園本当にすばらしいです。集団の中でのびやかに遊ぶ幼児期、友達との関わりを育む幼児期があるからこそ、子どもは育つのではないのでしょうか。

 間もなく幼稚園は運動会。私は地元、千鳥幼稚園に行きます。元気な子どもたちを見て欲しいです。

  • 2004年の幼稚園廃園と幼児教育センター設置に反対の討論を下記に掲載します。

大田区議会緑の党は、ただいま上程されました第75号議案 大田区立幼児教育センター条例と第76号議案 大田区立幼稚園条例を廃止する条例について、反対の立場から討論を行います。
 文部科学省の研究指定幼稚園として大田区立幼稚園2園が公開された日を、私はきのうのことのように思い出します。教室からあふれ出る参観者が見守る中、園児たちの伸びやかで生き生きとした物おじしない姿は感動的でした。蒲田幼稚園の園庭での遊びを通した授業の中に、ルールを守って遊ぶ子供たちの思い思いの姿がありました。子供にとって、遊びは生活のすべてであり、それを指導案の中に具現化して教育展開をしている先生方に保育の質の高さを見ました。
 当日の係を全面的に引き受け、緊張した面持ちで働いておられたお母さん方、ともに保育にかかわり、幼児教育の底上げをしてきた日ごろの活動のたまものです。参加されていた各地の先生方からも高い評価を得、大田区における区立幼稚園の日々の実践で積み上げたものが大きな財産となっていることを心に刻んだ日でもありました。教育に携わる者ならだれしもこれをより高めようと思うのであり、廃園にしてしまうという発想は持ち得ません。
 子育て支援は子供の発達の保障と保護者に対する啓発と相談であると話しておられたのは、立教女学院短期大学の河邉先生です。大田区の廃園目的にある区の子育て支援策及び幼児教育について、広く乳幼児全体の福祉向上を図るため、限られた資源を再編、再構築していくことであるならば、まさに大田区の幼児教育センター的役割を果たしている幼稚園のどこが、この目的と利害が一致せず、廃園という結論が出されるのか。しかも理事者は、「区立幼稚園の評価をいただきありがたい。悪いから廃止するのではない。区立のよさを広げていきたいのです」と区民に説明しておられましたが、区立のよさを広げたいのにモデル幼稚園がなくてできると考えていることは、教育の専門的見地からは考えられないことです。しかも現職の参加もない、相談もされない廃園に、どのようなビジョンを示すことができるのでしょうか。
 教育は積み重ねです。ましてや人間形成の最も大切な乳幼児期教育の質を高めることは、どの教育分野よりも最も難しいと言われ、欧米では大学院を終えた専門家が幼児教育に当たるようになり始めましたし、規制緩和の申し子と言われるアメリカでさえ幼児教育に値するプレスクールはすべて公立です。大田区でここまで積み上げた子供にとって最善の幼児教育の本体を廃園することに反対いたします。
 また、廃園とセットで出されたセンターですが、私は今の区立幼稚園が地域のセンターとしての役割を担っていると考えます。小学校との連携も早くから行っているではありませんか。そこに何の小1プロブレムなのでしょうか。ここを核とした小中との連携、そして保育園など子育て関連施設との連携が新たな設備投資も不要な最も最短距離の幼児教育の方法ではないでしょうか。モデル園もなく、本庁に幼児教育センターを置いて幼児教育を考えることはできません。クラスを担任し、実践と研修で子供の育ちを示すことが多くの方々の共感を得るのです。
 お茶の水女子大学をはじめ全国の幼稚園教員を養成する大学に必ず附属幼稚園が設置されているのはそのためです。大学の先生であろうと、日々園児たちとの触れ合いの中で研究結果を報告しています。また、先生方が指導に行くのは指導主事という立場にあるからです。しかし、在籍幼稚園を持たない幼稚園教諭はだれ一人指導主事になることはできません。それなのに、どういう立場で私立幼稚園の指導要請にこたえるのでしょうか。大田区立幼稚園、小学校、中学校に指導に行っているのはすべて指導室の指導主事なのですから、学校においてはごく常識的なこともどのように担保されるのか、あの幼児教育センター構想からは理解することができません。
 既に何園か廃園し、モデル園を残してセンターを立ち上げたある市では、研修会に私立幼稚園の参加は数えるほどだと話しております。それもそのはずです。私立幼稚園のよさは各園の建学の精神であり、独自性を打ち出すことによって保育を高め、区民に選択していただいているのです。子供にとって最善の教育という理想に向かってアプローチの仕方が違う公立と私立ですが、良質の保育を届けてきた公立への評価が廃園であるならば、それはおのずと私立幼稚園にとっても危機的な状況だと思います。また、教育公務員の立場から言えば、幼稚園の先生として教育を続けてきた既得権や研修権はどのように守られるのでしょうか。公立の場合、研修の保障が質の高さを守ってきたのであり、幼児教育の充実に資してきたのです。
 今、最も求められていることは、まさに区民と行政、みんなとの協働・連携です。区全体を包括する乳幼児教育構想です。待機児解消という一面だけではなく、どこにも行っていない、どこにも行けない家庭の母子に対する対策も含めたコミュニティづくりがこの幼児教育センター構想からうかがうことはできません。
 私は、地域の中核としての幼児教育センターの必要性は認めますが、幼稚園というモデル園を持たない、ましてや本庁にその機能を置く幼児教育センターの設置に対して反対し、私の討論を終わります。
 

 

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大田区区民スポーツ祭り・・・馬に揺られ・・・

2008.10.15

 

                         

 10月13日は大田区のあちこちで区民スポーツ祭りが開かれました。多摩川土手では大田区馬術部連盟の方々がポニーや木曾馬をつれてきて、子どもたちは馬の背中に揺られてとてもいい表情をしておりました。休憩のひと時、私も乗せていただきました。連盟の方のアドバイスを受け、姿勢も直して心地よい揺れに心が癒される感じでした。

 「風のダドウ」という映画があります。心を閉ざしリストカットを繰り返す少女と失語症になった少年が阿蘇の雄大な牧場で馬や牧場の方々と生活を共にし、やがて心を開き、再び元気に自分の生活に戻っていく物語です。馬と一体となって風を受けているとき、「素直でいればいいよ」とささやかれているような気がしたのかもしれません。素のままの自分、ありのままの私を受け入れてくれる大人や社会であれば、もっと子どもたちの心も穏やかになるのかもしれない。子どもたちの成長を適度なアドバイスと適度な距離感で見守る牧童の暖かさは、そんな思いを伝えているようでした。人間にとって大切なものは、やはり心のつながりだと。

 秋の多摩川土手に馬と触れ合う子どもたち。本当にいい笑顔でした。

 

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一人ひとりの喜びを大切に・・・矢口特別支援学校授業参観

2008.06.27

 小雨の降りしきる26日、矢口特別支援学校の公開授業を参観させていただきました。地元でもありずっと子どもたちの様子を拝見させていただいてきましたが、矢口の取り組みには暖かい思いが流れております。

 障害のある子どもたちも含めて、どの子も一人ひとり、それぞれの個性を持っています。それを引き出してあげることができるかどうか教育の力にかかっています。しかも、集団という大きな存在が、子どもたちを成長させてくれます。

中村校長先生は、昨年度立ち上げた4つのプロジェクトから課題や方向性を探り、公開研究会を実施したと書かれておりました。特に「一貫教育」について取り組んでおります。

 さて、自閉の子どもたちは、見られることで不安を感じたり、急に泣き出したり、或いは、音に対して敏感で耳を塞いだりするので、そうしたことをきちんと理解することが私たちの側に求められますが、子どもたちは、あんなに多くの参観者を前にストレッチの運動やリサイクル作業、算数の計算などよく健闘していました。

 特別支援教育の地域のセンター校である地元矢口特別支援学校には、コーディネーターとして4名の教員がおり、地域の各省・中学校と連携しております。ここから発信される教育内容にこれからもしっかり耳を傾けていたいものです。

そして、第2回定例議会で質問した「障害児の放課後活動」の取り組み施設を増やしていきたいと思いました。子どもたちは社会とのかかわりをそこで学び、巣立っていくのです。

 

 

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萩中公園児童館を訪ねて

2008.06.21

  議会が終了したので、少しずつ区内施設を訪問しています。先日視察したのは「萩中公園児童館」です。知人から「障害者と一緒に集う企画が行われる」と聞き、第2回定例会で児童館での障害児の受け入れなどを調べていたので早速行ってきました。

 また、児童館の利用状況を調査したときに、ここの児童館が中学生や高校生の利用が一番多い児童館の一つだったので、中・高生に会えるかなという期待もありました。

 当日は、視力障害の方が盲導犬と一緒に来ておられたので、子どもたちも盲導犬のそばにいて撫でたり抱っこしたりとても嬉しそうでした。盲導犬は、主人が休んでいるときにはゆったりできます。でも仕事をしているときは盲導犬に話しかけてはいけないことなどの説明に子どもたちも興味津々。飼い主である主人を守る盲導犬の姿に私も感動しました。

 

 後半では、障害児施設の利用者と一緒に「手のひらを太陽に」の踊りを踊ってきましたが、子どもたちも仲良く手をつなぎ元気に踊りの輪にとけ込んでいました。きっと日常的にこうした企画が行われているからだと思いました。

 今、児童館の果たす役割はとても大きく、午前中は乳幼児を連れたお母さん方が悩みを相談したり、友達を作るなど、年々子育て支援の重要性が増しています。核家族化し、育児相談をする相手が身近にいない母親の不安に寄り添うように仕事をしている職員。

 そして、家にいるように異年齢の児童と遊ぶ子どもたち。この児童館で学童保育を経験した子どもたちが、中・高生になって児童館に来る時こそ、地域の中心的リーダーとして育つチャンス。そこから再び地域の新しい芽が出てくるのではないのでしょうか。そんな居場所作りをしているのだなと感じました。

 それにしても、元気な子どもたち。このエネルギーが未来へつながっていく。

                                             

 

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目黒区東山児童館を訪ねて

2008.06.07

 文部科学省が「放課後こどもプラン」を発表してから、全国各地の取り組み状況をお知らせするホームページが作られている。でも、このプランは児童館が設置されていない自治体の放課後事業であり、大田区のように児童館を数多く設置してきた自治体は、その児童館機能を充実させ、学童保育を支えていけばいいと私は思う。

 先日、目黒区東山児童館を保育サポーターや学童保育に携わってきた地域の方々と一緒に視察しました。目黒区の優れているところは、学童保育の障害者受け入れが23区の中でも安定し、安心なことだと思います。月に一度、障害者とあそぶつどいが行われており、私が視察した日は午後3時から4時まで、健常児と障害児が一緒に遊びながら友情を育てていました。その後で職員がゆっくり、丁寧に子どもたちに「一人ひとりみんな違うこと。自分の努力では直せないことがあること。バカにされたらどんな気持ちになる?」などお話をしていました。こころに残る問いかけは、私たち大人にも迫ってくる内容で、遊びを通して障害児と一緒に生活することをごく自然に受け止められる子どもが、大きくなっていい影響をあたえてくれるのだなと暖かい気持ちでした。

 遊びはそんな力を与えてくれますが、指導する児童厚生員の思いに左右されることもあると思います。私も教育現場で数多くの遊びを指導してきました。およそ100種類の遊びを子どもたちの成長に合わせて駆使しながら、子どもにとっての遊びの大切さを痛感してきました。東山児童館の広いスペースで、しかも、第二の家庭である学童保育が生きて活動できていることは、実は自治体にも大きな財産なのです。

 その上、目黒区では障害児の学童保育を小学校6年生まで延長できる制度も始めています。それというのも、職員配置が充実していることに理由があります。児童館職員配置は大田区よりも充実しているのです。

 大田区では、児童館利用者が昨年度一年間で160万人を超えました。児童館職員は現在そうとう激務です。「一体いつ、事務整理などの仕事をしているのだろう」と思わずにはいられません。

 子どもの放課後を支える制度は、学童保育だけではなく、家庭的な温かさの保育サポーターなど、その家庭やこどもの事情で選択できるようになることも大切です。それは育ちを支えることではないでしょうか。

 地域の方々の力も借りながら、子どもたちが安心して育っている姿がそこかしこで見られたら何より嬉しいことですね。

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