難病医療費助成制度の対象を拡大します

2015.01.29

難病医療費助成制度の対象が拡大されます。

2015年1月1日から「難病の患者に対する医療等に関する法律」が施行され、大田区心身障害者福祉手当の対象難病が拡大されました。治療法が確定されていない、或いは長期療養が必要などで認定されている難病は1月時点で110種類を数え、更に東京都が独自に助成している疾病もあります。これらの難病で助成を受けている方は、心身障害者福祉手当を受給できる場合がありますので、大田区にお問い合わせください。担当は、大田区各地域福祉課です。

 

国の難病指定を得ていない疾病の中には、都道府県独自に助成している疾病があります。どこに住んでいるかによって医療費の助成が異なるなど、今後の課題ではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

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ろう重複障害者生活就労施設            「たましろの郷」を訪ねて

2012.04.11

今日は、青梅市にある「たましろの郷」を訪ねました。たましろの郷は、社会福祉法人・東京聴覚障害者福祉事業協会が運営する「ろう重複障害者生活就労施設」です。障害を持つ子どもたちが親亡き後も生きていけるようにと、親自ら立ち上がり募金を募り建設したのです。必ずしも自分の子どもが入所できるとは限らないのですが、同じような境遇の子どもたちが入所できればと、親たちはこの施設を作り上げたそうです。
現在、入所授産施設30名、通所授産施設20名、短期入所5名で運営していますが、同様の施設が全国に5か所しかないため、入所したいと待ち続けている状態だそうです。

聴覚障害者は手話通釈者を介してコミュニケーションをとっていますが、生活すべてにおいて情報を知る手立てとして手話通釈者が活用できる仕組みが、社会本来の在り方です。
しかし、日本においては障害者のこうした権利が十分に保障されているとは言えないのです。

今回、たましろの郷を訪問したのは、昨年の改選時に手話通訳者をお願いした議員。他の仕事で参加できなかった議員もいたのですが、聴覚障害の方や手話通訳者や、そして参政権保障委員会の方々など11名でお話を伺いました。まず施設内を案内していただいたのち、昼食をとりましたが、そのあと1時半までの時間を入所者と懇談しました。重複障害者であっても手話を使いこなし、コミュニケーションをとって生活ができる。話したいことがたくさんあるとばかりに自分の生い立ちを語ってくれた女性がいました。聾学校で学んできた楽しさを語る姿は、とても生き生きしていました。

施設長の花田さんが話してくれたことばが心に残りました。
「一番の力は、仲間・集団です。一緒に生活することのいい部分というのは、手話で語り合うことで互いを刺激しあい、語りあうことです。」
多くの仲間たちと生活を共にし、掃除やお菓子作りなどの仕事をしていますが、時には喧嘩することがあっても、手話を通して自分の気持ちを伝える。ここが生活の場です。

国は、障害者自立支援法ではなく総合福祉法の制定を約束したはずが、結局「改正・自立支援法」でお茶を濁しました。「地域でともに生活すること」をめざしているといいながら、施設を出て地域での生活をしたいと願っても「受け皿」がないのです。仕事がしたいといえば「住所がなければだめ」と言われ、「部屋を借りたい」といえば「仕事がない人に貸せない」とたらいまわしで、結局亡くなった方もいたというのです。

大田区は障害者総合サポートセンターを建設の予定ですが、施設があればいいのではなく、そこが十分に機能するかどうか、どんな運営方針で臨むのかが大事です。
声を発して助けを呼ぶことのできない聴覚障害の入所者に、困った時、災害の時、助けを呼ぶ手立てを具体的に教えなければ命に関わると語っていた、たましろの郷・施設長の花田さん。中途失聴の後、今では全く聞こえなくなったという花田さんの入所者を思う気持ちが伝わりました。わかりやすく、暖かく入所者と生き続けているのです。

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新型インフルエンザワクチン・・・

2009.11.05

 新型インフルエンザに罹患する人が増えているため、予防接種を助成する動きが広がっています。各自治体では、「新型インフルエンザの特徴と、接種の効果とリスクを理解した上で接種を」と呼びかけているが、特に妊婦の接種にあたって、厚生労働省はワクチンの説明をホームページに掲載しています。

 国内産ワクチンは、バイアル製剤(ビン入り)とプリフィルドシリンジ製剤(注射器入り)がありますが、バイアル製剤には、チメロサールという水銀由来の一種が防腐剤として添加されているそうです。海外ではこれまで妊婦に投与を行うと発達障害の子どもが産まれる問題があると指摘されてきました。

 しかし厚生労働省は、「最近の疫学ではその関連性がないといわれ、接種によるベネフィットがリスクを上回る」としていますが、同時に「妊婦が特に希望する場合は、水銀由来の保存剤が含まれていないプリシフィルドシリンジ製剤を使用できる」としております。こうした説明を聞くと、人体へのリスクを減らす取り組みを厚生労働省は何よりも大切にして欲しいと思います。特に妊婦の方には、丁寧な説明が求められます。 

また、接種する区民にもきちんと知らせなくてはなりません。例えば品川区では、この点についてホームページでも詳しく記しています。 

 大田区では、11月中旬から予防接種費用の助成を開始する予定とのこと。学級閉鎖などが相次いでいる新型インフルエンザですが、手洗い、うがいといった基本的な対処が、まずは一番の予防です。

 天候も不順な秋に体がついていけないと語る方がたくさんいらっしゃいましたが、この冬を元気に乗り切っていきましょう。

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地域医療を支える京都大原記念病院グループをたずねて NO1

2009.09.10

 高齢化社会を迎えた日本では、 介護・医療が大きな課題です。そうした問題をずっと以前から予測し、対策に取り組んでこられた病院があることを知り、訪ねてみました。

 それは京都大原記念病院グループです。人口2500人の京都市大原は風致地区。この地に病院を開設した当初から、28年を経過した今日でも人口は同じくらいだそうです。その歳月を、高齢者が地域で安心して生活できるるように細やかな対策をしてきたのです。

 当日、大変多忙であるにもかかわらず、児玉代表は私たちのために時間を割いて、日本の抱える課題を歴史も踏まえて説明してくれました。

 児玉代表は、日本の医療政策が「財源の抑制と療養病床の再編」されることを予測していたそうです。そこで、当初設立した大原記念病院に加え、老人保健施設・グループホーム・特別養護老人ホーム・ケアハウス・在宅型老人ホーム・在宅診療など、高齢者をとりまくほぼ全ての対策が有機的に機能する施設整備を進めてきました。

 その中心にあるのが、高齢者に対する児玉代表の考え方だと感じました。

 もともと外科医であったという児玉代表ですが、高齢者医療について、単に医療、介護、福祉というくくりではなく、生活全般を見守るという視点から地域医療という大きな視点で切り開いてきたと思いました。勿論、この地域外からもたくさんの方々が利用しています。

「この同一敷地内で保健・医療・福祉“三位一体”の機能をドッキングさせた複合施設は日本でも初めての試みでありました。」とホームページにも書いてある児玉代表が、理念を生かした場所、大原の里には、穏やかな自然の風が吹き渡り、故郷を思わせるほっとする場所でした。

 さて、下の写真は、在宅老人ホームの利用者の部屋です。驚いたことに酸素設備が備わっていました。様々な老人ホームを私も見てきましたが、こうした設備は初めてです。さっそく質問をしたところ、「全国でも初めての試み」とのこと。この老人ホームでは、病気になったときにもわざわざ転院しなくても安心して医療を受けられるのです。結局、「終の棲家」として安心して暮らしていけるホームなのです。

酸素と吸引

 これまで私は、大原という地名は「三千院」の名前でしかしりませんでしたが、のどかな自然がたっぷりと残されたこの地で、約100名のリハビリ専門スタッフを抱え、病後の回復を支える取り組みを行っている病院があることには、本当に驚かされました。麻痺が残るからだの機能を回復させる手立てがこれほどまでに備わっていることは、やがて自力で動けるからだ、回復力、喜びをを引き出してくれるからです。

 しかも、リハビリ中心の医療に、ここまで力を入れている病院は全国でも稀なことです。 

 佐藤幹夫著「ルポ 高齢者医療」には、京都大原記念病院グループも紹介されていますが、その中で児玉代表が述べていた言葉を引用します。

「高齢者のリハビリから終末期まで、安心できる療養ケアを提供する。安心と満足の提供。それが自分たちの法人のミッションです」と。

外科医として多くの「死」と向き合ってきたなかでたどり着いた地域医療。やがて誰もが老いの時を向かえる。安心して老いたいと誰もが心から思う、そこに寄り添う医療・介護を政府、自治体がどう築いていくか。そのために私自身がどう自治体に働きかけていくか。それが次の課題だと、しみじみ思いました。

 児玉代表を囲んで

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「ふれあい かんじあい わかちあい」・・大田区しょうがい者の日のつどい

2008.10.20

 秋晴れの19日、大田区「しょうがい者の日のつどい」が、アプリコで開催された。ホールでは、今までのように参加者の元気な演目などができないため「孫悟空」の鑑賞会などの企画となった。また、参加者がいつも楽しみにしていた焼きそばや出店がすくなく、「アプリコの外に店を出せなかったのだろうか」とちょっと残念だった。それにしても、最高の秋晴れ。「大田スタジアムで開催できたらいいだろうな」などと想像したのだが、この日に必ず晴れるとも限らず、企画する人たちも体育館がつかえないために苦労したことだろう。

 さて、9月は障害者雇用支援月間だが、大田区ではその月から10月へと障害者施設のお祭りが次々に開催される。実は、「障害者の雇用の促進等に関する法律」では、「常用雇用労働者数56人以上の事業主は、常用雇用労働者数の1.8%以上の身体障害者又は知的障害者を雇用しなければならない」とされている。大田区の就労支援は評価されているが、それでも、全ての事業者が取り組んではおらず、まだまだ現実は厳しい。しかもこの経済状況で、社会保障の行く末が懸念される。

 働きたいという願いがかなう社会でありたい。「安心」を心のよりどころに生きられる社会を作らねば。

                    

  

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