プラスチック製品の課題

2008.05.02

 清掃事業が23区に移管されてからもう8年目を迎えました。本来は一体の事業として行うべき収集・運搬、焼却、埋立をそれぞれ異なる自治体が管轄することの矛盾や問題を目の当たりにしてきました。

 特に東京都が中央処分場への廃プラスチックの埋立を許可しないことを受け、2006年、23区区長会が「廃プラスチックのサーマルリサイクル」を打ち出してから、ごみの分別方法が180度転換したこともあり、解決しなければならないことがたくさんあります。

 4月には再び地元多摩川工場へ出かけて話を聞きました。多摩川工場の特徴は持ち込みごみが少なく、区収ごみが約92%と多いために、家庭から出される廃プラスチックの量がどうしても多くなりがちなことです。工場は持ち込まれたごみを安全に焼却処分するのが仕事ですから、やはり大田区が資源化にどう取り組むのか課題です。

 廃プラスチックからアンモニアなどを取り出す企業も視察いたしましたが、「企業のプラスチック生産量が増えるのではないか」と素朴な疑問を抱きました。

 そんな折、東京23区清掃一部事務組合がサーマルリサイクルに伴い「プラスチックの製品中の含有重金属類分析」をして、その結果について公表していました。市中に多く出回り、ごみとして出されやすい101品目のプラスチック製品を選んで調査したとのことですが、その中に日本製品も結構多いことに驚きました。製品には様々の重金属が含まれていますが、製品に対する含有基準が定められていないことが今後の課題としてあると思います。発色のどぎついものには金属が含まれているとこれまで聞いてはいましたが、実は印刷物にも含まれているという話を教えてもらいました。例えば新聞の墨・黒色は鉛、赤色はカドミとか・・・・。それらは資源ごみに出さなければ可燃ごみとして焼却されていたのです。 いたるところに使われている重金属類。私たちの日常生活は便利さと裏腹に課題を背負ってきた歴史でもあるわけです。

 今後、この調査報告書も活用しながら、焼却のことだけではなく、プラスチック製品そのものに対する国の対策や企業の取り組み、自治体の資源化はどうあるべきかなど取り組んでいきたい。

 

 

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