公共交通を考える・・・環境モデル都市・富山市を視察して

2008.07.24

 温室効果ガスの大幅削減を目指し、独創的な取り組みをする自治体「環境モデル都市」に6つの自治体が選出された22日、私は、丁度,選出されたばかりの富山市を視察していた。交通問題調査等特別委員会で、富山市のコミュニティーバスや日本で始めての富山ライトレール・LRTについて説明を受けていた。 

                                         

 富山市は市民の自動車保有台数がトップの自治体であり、道路整備率もトップクラスだという。でも、年々、高齢化率が高まり車を持たない市民が増えており、その方々も安心して生活できるまちづくりを考えていたという。これまで市内を路面電車が走り、新たに導入したLRTと市の南北を結ぶ相互乗り入れができるシステムも考えているという。「路面電車ネットワークで中心市街地に都市機能集積」という環境モデル都市を目指す取り組みを徐々に始めているのである。路面電車の乗り心地も良かったが、各駅も趣向が凝らされ、バリアフリーが行き届いていた。ちなみにこの電車は、部品などはドイツから取り寄せて、地元企業が製造しているという。

 実は、富山港に向うLRTの総事業費は58億円だという。確かに在来線の線路を活用し、用地買収も一キロほどで済んだという説明であったが、環境にやさしく、しかも、工事が早く、安い路面電車が、経済が厳しい自治体にとっては大きな手助けになる。

大田区の「蒲田と京急蒲田」をつなぐ地下鉄「蒲々線」の事業費は1080億円と試算されているが、途方もない事業費をかけるより路面電車ならまだしもと・・・と、静かな走りのLRTは思わせてくれる。

 一方、呉羽地区コミュニティバスは、地域自主運行バスとして取り組まれている。企業や各世帯から協賛金を集めて地域で支えることを説得して回ったのは、地元の商工会の理事長だったという。当日、私たちにも熱のこもった話をしてくれましたが、町会費から一世帯400円を納めてもらうことに賛同を得るまでは大変だったろうと思う。

 大田区のように電車が発達している地域と同じように比較はできないが、地域のみんなで公共交通を支えて行きたいという願いは、高齢化率20%を目前にした自治体の悲願かもしれない。

    

 

 

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