心の通う地域づくり・・風土村からグリーンツーリズムへ

2010.12.19

 千葉県香取市にある「風土村」。そこは「地産地消」の地域コミュニティーショップ。地域の方が作った野菜や果物などの食料や、酪農家のアイスクリーム工房、そして、おいしいハム・ソーセージが販売されている。その上に、それら地域の食材を活用したバイキング形式の食事が楽しめる、ゆったりとしたお店である。

 私は、合併前の佐原を何度か訪れ、その温暖な気候と、江戸時代の情緒あふれる町並みをとても気に入っていた。知人がそこでまちおこしをしていることもあり、佐原の農業とと大田区の中小企業を結ぶ何かができないかとずっと思っていたものだった。

 今日は、久しぶりに香取市を訪ね、どのようにしながら地域のコミュニティを築いてきたかお話を伺ってきた。

 ファームネットジャパンの高木社長を初めとして6人の仲間たちが協働で風土村を作ってきたとのこと。今では、農家や酪農家や起業家の方々が、この風土村を核としてまちおこしの輪を広げている。その考えのなかに、「家族の笑顔がみえる」食材作りがあるという。どこの企業であれ、そこで働く人々が、「家族に食べさせたいな」というものでなければ安心して提供できない。その考えが、ものを作るときの基本だと語る高木社長。

 風土村で働く方々も、そして、ファームネットの工場でも、その誇りを胸にみなさんやる気に満ちていた。

 また、この風土村を起点として、様々な取り組みでグリーンツーリズムの循環が楽しめる場があちこちにある。

その一つが「やまとの森」である。代表の野平さんともお会いすることができたが、野平さんは、それまで荒れ果てていた里山の掃除をはじめ、炭焼きもしている。里山では、子どもたちはそれぞれの遊びを満喫して、本来子どもの持つ感性を発揮するという。お金で買う遊びではなく、自然を相手に遊びを見つけるのが子どもたちである。

あるとき、その子どもたちが4時間も続けて里山で遊んだので「帰るよ」と親が言ったら、子どもが泣き出したという。「もっと遊びたい」自然の中で遊びを生み出す楽しさを、この里山で子どもたちは体で覚えていくのだ。

 かつて、江戸に年2回米を届けていたという千葉県・佐原。そして、田畑が続く山田町。関東ローム層がもたらす豊かな土壌が、この地域の財産でもあったのだろう。利根川の水流が海へつながる穏やかな地域には、先祖代々の営みを次の世代に伝えたいと知恵を絞る方々が多く居るのだなと感じた。

 今、東京都の食料自給率はたったの3%。

 ここの地域コミュニティが掲げる「地産地消」という言葉が息づくまちを作りたいものである。そうでなければ、せめて作り手の顔が見える消費のあり方。もっとゆっくり、もっとのんびりと。今の日本に必要なことだなと感じ千葉をあとにした。

 

 

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