被災者の生活再建を何より最優先を!

2013.08.01

福島県双葉郡8町村の教育長の方々で構成する協議会で「2015年開校を目標に中高一貫校を設置」との記事が今朝の新聞に掲載されていた。

私は驚きを禁じ得ない。子どもたちが戻ってこないことに危機感を募らせたというのだが、帰村させ子どもの健康は守れるのだろうか。

6月、前双葉町長の井戸川町長と緑フォーラムでお会いしたとき、双葉町には30年は戻れないと発言したことを改めて話してくださったが、これが真実であり、それ以上のもっと長い間、帰れない地域もあるだろう。放射線量が高くてとても暮らせない。そこへ子どもたちを戻そうとすることが、本当に教育的なことなのだろうか。

東電はこの間ずっと汚染水の実態を隠ぺいしてきていたが、ここへきてようやく報道し、連日23億ベクレルとか、数値を聞くだけで原発事故の恐ろしさを痛感する。

今日も「2号機と3号機のピットから、セシウムを9億5千万ベクレル/ℓ、ストロンチウムを5億2千万ベクレル/ℓ 検出した」と発表があった。

福島原発事故後、隠し続けてきたことが山ほどある。まったく収束していない福島原発。海洋汚染がようやく明らかになりだしただけである。

それなのに原発輸出など考えられない事態が進行している。

そこへ、文科省と一体となって双葉へ中高一貫校開設というニュース。

そして「東日本大震災の復興予算約9兆7千億円のうち、35・2%の約3兆4千億円が年度内に使われなかった」という。しかも約1兆2千億円(全体の12・6%)は、使い道がない「不用額」とされたという。信じられないことだ。被災者の生活再建がなされないまま、どんなに苦しんでいることか。政府にその姿が見えないのだろうか。

自立して生活したいと望んでいる多くの被災者。生活再建を何よりも最優先させるべきである。

 

 

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