目黒区東山児童館を訪ねて

2008.06.07

 文部科学省が「放課後こどもプラン」を発表してから、全国各地の取り組み状況をお知らせするホームページが作られている。でも、このプランは児童館が設置されていない自治体の放課後事業であり、大田区のように児童館を数多く設置してきた自治体は、その児童館機能を充実させ、学童保育を支えていけばいいと私は思う。

 先日、目黒区東山児童館を保育サポーターや学童保育に携わってきた地域の方々と一緒に視察しました。目黒区の優れているところは、学童保育の障害者受け入れが23区の中でも安定し、安心なことだと思います。月に一度、障害者とあそぶつどいが行われており、私が視察した日は午後3時から4時まで、健常児と障害児が一緒に遊びながら友情を育てていました。その後で職員がゆっくり、丁寧に子どもたちに「一人ひとりみんな違うこと。自分の努力では直せないことがあること。バカにされたらどんな気持ちになる?」などお話をしていました。こころに残る問いかけは、私たち大人にも迫ってくる内容で、遊びを通して障害児と一緒に生活することをごく自然に受け止められる子どもが、大きくなっていい影響をあたえてくれるのだなと暖かい気持ちでした。

 遊びはそんな力を与えてくれますが、指導する児童厚生員の思いに左右されることもあると思います。私も教育現場で数多くの遊びを指導してきました。およそ100種類の遊びを子どもたちの成長に合わせて駆使しながら、子どもにとっての遊びの大切さを痛感してきました。東山児童館の広いスペースで、しかも、第二の家庭である学童保育が生きて活動できていることは、実は自治体にも大きな財産なのです。

 その上、目黒区では障害児の学童保育を小学校6年生まで延長できる制度も始めています。それというのも、職員配置が充実していることに理由があります。児童館職員配置は大田区よりも充実しているのです。

 大田区では、児童館利用者が昨年度一年間で160万人を超えました。児童館職員は現在そうとう激務です。「一体いつ、事務整理などの仕事をしているのだろう」と思わずにはいられません。

 子どもの放課後を支える制度は、学童保育だけではなく、家庭的な温かさの保育サポーターなど、その家庭やこどもの事情で選択できるようになることも大切です。それは育ちを支えることではないでしょうか。

 地域の方々の力も借りながら、子どもたちが安心して育っている姿がそこかしこで見られたら何より嬉しいことですね。

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