待機児解消と施設建設

2011.02.05

 大田区は、毎年増加する待機児解消のために、利用定員を増やしてきたが、保育・子育ての問題は、国・自治体をあげて取り組むべき優先課題です。ただ、増え続ける待機児を解消するために、どんなところにでも建設してもいいとは思いません。やはり、子どもたちが一日10時間も暮らす保育園は、いい環境でありたいものだし、そこで働く保育士の方にも働きやすい環境を提供していきたい。 

 2011年度の待機児がこれから発表されますが、利用枠を拡大してもまだまだ待機児が増えていくことが十分に予想されます。そして、次々と事業者も参入してくることも予測されますが、十分議論して、安心の保育を提供できるようにしていきたいものです。

 さて、私は先日、私立認可保育園の建設現場を訪れましたが、「現場をつぶさに見て、行政に意見を述べることが私たち議員の仕事」と、再認識させられました。委員会での説明や議論と、現場を見たうえでの議論では、目で見て、耳で聞き、五感で感じる違いもあったからです。 

 区立保育園であれば私たちは保育園の建設図面を委員会資料として見てきましたが、私立認可園などであれば委員会でも資料提供はなされません。しかし、区長決定で補助金を交付する施設については、資料を求めて、意見を述べていかなければならないと感じました。 また、既存建物を改築して新たに保育園として活用されるものについては、課題が多くあります。古い建物では、バリアフリー法などの基準を満たしていない建物が多く、保育の環境整備には、多くの対処が求められると思います。

 さて、建築確認申請は、今は区役所外の検査機関でなされるため、施設建設後の検査も区の窓口でなくてもいいのです。東京都の審査も、大田区の審査も、民間の検査を受けて基準が満たされていれば、補助金は交付されるのでしょう。

 しかし、せめて補助金を交付して建設される施設については、大田区の建築審査課の審査を受けるなど決まりを設けて、「補助金も出すが口も出す」ような仕組みを細やかに作っていかなければと思います。

 そして、待機児解消に向けて、子ども育成部だけではなく、経営管理部なども含めて大田区全体のビジョン、施設整備を抜本的に考えなければ、まちづくりは叶いません。 

 「住」とは、「人が主」と書きます。それは、まさに人間の命を守る場所です。それを面で考える時代が、まったなしで押し寄せています。

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