ふるさとの空は・・・六ヶ所村再処理工場の危険性を問う

2008.04.15

 4月14日、「六ヶ所再処理工場の危険性を問う」と題して開催されたシンポジウムに参加した。このシンポジウムは全国の医師の団体が、被爆しても治療方法がない現状を重く受け止め、六ヶ所村再処理工場の本格稼動中止を訴え開催された。

 1980年、アメリカやソ連の医師は、核戦争防止国際会議(IPPNW)を設立したが、それは、被爆に対する治療方法がないこと、被爆は予防する以外にないからでした。それから20数年の月日が経ち、日本は今、どこへ向かおうとしているのでしょうか。

 さて、アメリカは1942年、「マンハッタン計画」で二種類の原爆を製造しました。一つは長崎原爆の材料となった、原子炉から生み出され再処理されたプルトニウム、そしてもう一つは濃縮ウランによる広島原爆。そして製造過程で生み出された「死の灰」。それは無毒化できなければ、多大な影響を与え、実に100万年もの長い期間、隔離しなければならないのです。既に世界各国は「死の灰」の処理に困り果てているのです。

 パネラーとして参加した京都大学原子炉実験所の小出裕章氏は、「原子力に夢を持った時代から、逆転の時代に入った。1970年代、原子力発電所の建設は次々とキャンセルされ、現在、4百数十基残っているが、この20年間は増えていない。死の灰はどうしようもなく、とてつもない危険がある。巷で言われている原子力ルネッサンスは決しておこりません。」と話していました。そんな状況の中での日本の原子力への取組は何故なのか。

 2006年3月31日からアクティブ試験を開始した青森県六ヶ所村の核燃料再処理工場は、今年5月に本格稼動へ移行しようとしています。そして、再処理工場周辺では、既に330兆ベクレルという膨大な放射性物質が大気と海洋に放出されています。また、使用済み核燃料1トン当たり4億円もの経費であり、経済的には破綻しているのです。ところが、六ヶ所村の再処理工場は本格稼動に入ろうとしているのです。

 六ヶ所再処理工場の稼動は、大規模な環境破壊を引き起こすと同時に、着々と核軍事に利用されていくプルトニウムが製造されていくのです。この事態を黙って見過ごすことはできないと、各地域から集まった人々の思いを、どうか受けとめ、広げて欲しいと願わずにいられません。

 六ヶ所村で「花とハーブの里」を営んできた菊川さんが育てた球根が、矢口せせらぎ公園で花開きました。ふるさと青森県の人々に生活できる環境と安心をと願っているように大輪の花をつけたのです。次の世代に安心の環境を受け継いでいきたい。

                                                          

             

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