広域避難所を二分する塀・・・

2011.02.14

 防災対策特別委員会で羽田空港内の広域避難所を視察した。ここは、米軍による48時間強制退去、接収の歴史を踏まえ、災害時の羽田地域の住民の避難場所として指定されてきた.

しかし、羽田空港沖合移転後の跡地であり、滑走路と接しているため、外部からの侵入を防ぐ目的で厳重に施錠されている。しかし、大田区がその鍵を持っていないために、これまで地元から「災害時、これでは避難所の機能を果たさないから対策を」と陳情が出されてきた経緯がある。

 さて、現地に到着してみると、整備場と隣接する避難所には、環状八号線を天空橋の駅近くに延伸したように大変堅剛な塀が新たに作られてしまっていた。そして、避難所を完全に二つに分断していた。

「事前に大田区に通知はなかったのか」と尋ねたところ、なかったとのこと。気が付いた時には塀が完成していた・・・・

 大田区では国に厳重に抗議をしたという。そして、整備場側の避難所に新たに入り口を建設させることにしたと話していたが、事前に何の通知もないことが大田区の置かれている現状を物語っているのではないのだろうか・・・・

振り返ってみれば、かつて国・東京都、そして大田区が交わした「跡地は東京都が取得し、利用計画は大田区の意向を尊重して協議」という内容を踏まえて、一貫した態度で跡地の交渉すべきだった。

それなのに、「跡地購入したいでーす」とアドバルーンを上げてしまった大田区。これでは、跡地購入に税金を投入したくない東京都はどんなに喜んだことだろう。

次々と飛び立つ飛行機を目の前にして、「やっぱり自治体の仕事は、まず、住民の生活に心をくだく地道な仕事をこつこつとこなしていくことだ」と私は思った。

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